現在、世界のトップ3のゴルファーは、明確に他の選手と歴然の差がある。
その3人とは、昨年、マスターズ覇者のスコッティ・シェフラーとジョン・ラーム、そしてローリー・マキロイだ。
史上6人目のキャリア・グランドスラムを目指す、ローリー・マキロイは、2011年の全米オープンを22歳でメジャー初制覇、2012年には、全米プロゴルフ選手権、2014年には全英オープン、全米プロゴルフ選手権を制し、4度のメジャー制覇を成し遂げており、残すメジャータイトルは、マスターズのみ。昨年2022年のマスターズでは、最終ラウンドで64の記録を更新し2位となっている。そのローリー・マキロイが、4月4日、今年のマスターズのプレスセンターの記者へのインタビューで前日タイガー・ウッズと一緒に13番ホールをプレーしたことやタイガーとの関係や友情に好感を持ち、タイガーからもらったアドバイスに感謝していることを語った。
Q. 「あなたはタイガーがプレーするすべてのレベルではなく、かなり多くのレベルでタイガーの周りにいました。彼のどんなところを見てきたのか、また、あなたの中で昨日の彼はどう見えたのか、そして、彼はまだここで争い、再び勝つことができると思うか、興味があります。」
ロリー・マキロイ:「彼はいい感じだ。もし彼がこのような坂道を歩いたりする必要がなかったら、優勝候補の一人になっていたと思うね。つまり、彼はすべてのショットをこなしているのです。ただ、72ホール、特にこのような丘の多いゴルフコースを歩くという物理的な制約があるんだ。でも、タイガーが信じられないようなことをやってのけるのは、みんな知っている通りです。でも、彼がゴルフ練習場でチップやパットを打つのを見れば、このコースで成功するために必要なゲームのすべての側面を持っていることがわかるだろう。ただ、72ホールを戦い抜くために、彼の体にかかる負担が大きいだけなんだ。」
その4時間後、プレスセンターに現れたタイガー・ウッズは、ローリー・マキロイが今年であれ、来年であれ、彼が必ずマスターズチャンピオンとなり、キャリアグランドスラムを達成するだろうと語った。
Q. 「ローリー・マキロイは、あなたとの関係や友情に好感を持ち、あなたが与えてくれたアドバイスに感謝していると話しています。ここで優勝し、グランドスラムを制した者として、今週、その特別なクラブに入ろうとする彼に何を言いたいですか?」
タイガー・ウッズ:「彼はそうなるでしょう。時間の問題です。ローリーには才能がある。ゲームもある。ここで勝つための道具はすべて揃っている。ただ、時間の問題なんだ。このゴルフ場で勝つためには、いろいろなことが起こらなければならない。多くのことがうまくいかなければならない。ローリーは何年もかけて、このゴルフコースをどうプレーするかを学んできたと思う。彼はその経験がある。昨年は素晴らしい試合を見せ、彼自身をそこに導いた。でも、今年であれ、来年であれ、いつであれ、彼はそれを成し遂げ、キャリア・グランドスラムを達成することになると思います。それが何年になるかということであって、必ず実現する。」
今年のマスターズでローリー・マキロイがその夢を叶えるのか、大いに期待したい。
(オーガスタナショナル現地取材記者:古家正和)
ローリー・マキロイとブルックス・ケプカ(2023年4月4日(火)、練習ラウンド2日目、オーガスタナショナルゴルフクラブにて)
タイガー・ウッズ(2023年4月4日(火)オーガスタナショナルゴルフクラブ、プレスカンファレンスにて)