ロケットモーゲージ・クラシックで圧倒的パワーを見せつけ松山英樹を驚かせた優勝のデシャンボーは、平均ドライバーが326ヤードであった。徹底した肉体改造を成し遂げているデシャンボーは、体重も100キロを超え、体が一回り大きくなったのがわかる。M.ウルフは、彼と同じくらいのドライバーの距離で、優劣はつけがたいが、両名のこれからの凌ぎあいがツアーの主軸になる可能性が高い。
第2のスーパーパワー時代の到来である。475ヤードのミドルをドライバ―とピッチングで打たれたら、評論のしようがない。
ピッチングやサンドウェッジでは、かなりのラフからでもグリーンをつかむことができる。
松山英樹も300越えの猛者であっても、ツアーでは21位タイ、飛距離のために思案中である。
今まで、ケプカやD.ジョンソンがリードしていた飛ばし屋が、彼らをあっさり引き離して活躍する新人がツアーの表面に出てくるアメリカである。平均300ヤードと350ヤードでは、おのずから、スコアは違ってくる。ツアーの世界はまた、新世界へのオーデシーを夢にした。大技と小技がしっかりでき上ったパワーゴルファーは、競技ゴルフの頂点に立った。(記事 唐津 仁)