先日、東洋経済はアコーディアゴルフの事件について詳しく論陣を張った。
金融資本に振り回されてきたゴルフ場の顛末を嫌悪な顔で見てきた我々は、
ゴルフを知らない連中に買収され、いいかげんな経営をいやがうえにも見てきた経緯がある。
ゴールドマンがスポンサーになり、アコーディアが受け皿になって買収したコースが123を超える。
アコーディアがゴルフ専門会社として独立した集大成のゴルフ場を経営する覚悟で
臨んだにもかかわらず、上場したために投資対象会社となり、投資家に翻弄されて20年が過ぎた。
ゴールドマンサックスは金融資本の総本山、アコーディアが上場果たした途端、
ゲインをしっかりとって、アコーディアから手を引いた。
投資したファンドの数十倍儲けたのだから、日本のゴルフ預託金会員は、まんまと罠にはまり、
財産を散らしてしまった。
アコーディアは上場企業として、株主は当然必要であり、それで資金が潤沢になるので、
経営に罅が入るとは考えにくい。
投資専門の金融屋、村上ファンドのレノは、アコーディアの大株主で、経営陣を常に自由にしてきた。
村上の所業は、ゴルフに興味があるのではない。
金に興味があるのだ。
東洋経済が報じた事件は、今度は村上に変わって韓国も含むシンガポール系のファンドが買収に成功し、
村上は引かざるを得ない。
このたびの人事で、田代祐子が社長に就任、シンガポール系のファンドに金策をゆだねることになる。
田代は、株主にどう配するかを念頭に置いており、レベニューマネジメントによる収入などや
ウェブからの宣伝販売などで収入拡大だけで、会員の権利や会員の発展などは、
まったく思料していない。
悲劇は、アコーディアになれば、会員はもっと立場がよくなるのでは、
と淡い希望を持っていた会員たちだ。悲惨としか言いようがない。
金融資本家に振り回される土壌を作ったのは、会員であるから自業自得と言えばそれまでだ。
上場廃止にして、再上場すると会員無視のゴルフビジネスは、狂気に実行する。平和も同じだ。
PGMとは、やはり会員第一主義ではない。金融屋、パチンコ屋の袖の下の会社である。
恰好だけは、130ほどのコースを自由にし威張っているが、会員から見れば、
会員を利用して利益を吸い取る会社には相違ない。
ゴルフを金権主義の犠牲にして、会社を経営しているに過ぎない。
会員のことなぞ、二の次である。その上、会員を募集して資金を調達しようとたくらむ彼らは、
ゴルフの本筋からいえば、異端児で狂気の沙汰である。
PGMのモットーは、ハイエンドオペレーション確立、会員募集の拡大、M&A事業の推進であり、
会員やゴルファーから、吸い上げよう、利用しようというあさましい経営があるのは、
パチンコ屋と遊技場の関係から、いとも簡単に読み取れる。
バブル時代に2度騙されて、また現在に騙されれば、先祖に申し訳が立たない。
上場企業というからくりは、会員に微々たる会員割引チケットを贈与し
目つぶしする用意周到の策である。諸氏よ、騙されて、詐欺に嵌るなと忠告しておく。
これからゴルフ会員になろうとするものは、目的によって、コースを見分ける術を持ってほしい。
もしクラブライフを楽しむためなら、上記のグループの会社の会員になっては禍根を残す。
ただ、ゴルフだけすれば、よしとするなら、許されないわけではない。
上場企業や大手だから、マルハンだからと安心してはならない。
クラブ会員のことなど、大事にしているのは、表向きである。
気を許してはならないのだ。
やめたほうが無難である。
彼らに踊らされているマスコミもいるが、要注意である。
いくらかの金に目がくらんで、ペンを折っているだけの小心者だ。
よって、ゴルフ場評価を正しく理解してゴルフをやってもらいたい。
アコーディアやPGM、オリックスなど大量のゴルフ場経営に満足している会員は、
ご一報願いたい。
コラムに寄せられる読者の声は、99%の声で、彼らの経営に不満を持つ人からである。
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